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ファインダーから覗くまちの風景

まちを見る目は人それぞれ。この記事は、谷根千ご近所にゆかりのある写真家を招いて、まちの風景を撮り下ろしてもらうリレーエッセイです。記念すべき初回は、ポートレイトや風景など多様な被写体を独自の視点で切り取り、写真集や展覧会を通して表現してきた新津保建秀さん。初めて谷中を訪れた日を思い出しながら、当時のルートを散策していただきました。

私が初めて谷中を訪れたのは、19歳の頃、夏の夕方に上野公園から藝大のまえを通って言問通りを歩いていたときです。ふと気になった風景をみつけて、谷中1丁目界隈の路地を散策したのですが、幾層にも重なった時間のなかを歩んでいるようなひとときでした。その後、幾人かの友人が谷中に住んでいたり、仕事をしていたりして折にふれて訪れるようになりました。今回は久しぶりに、初めて谷中を歩いたときの経路を辿ってみました。当時と同じ佇まいの街並みのなかに、新しいお店があったり、かつて空き地だったところに新しい住宅が建っていたり、少しずつ次への変化がうまれつつあるように思いました。(新津保建秀さん)

まちまち眼鏡店では、メンバーとともにまちを歩きながら写真を撮る「まちまち写真部」が活動中です。活動日程は不定期ですが、撮影会の後にお互いの写真を眺めて交流するお茶会を開いています。タイミングが合えばゲスト写真家とお話する機会もあるかも? ご興味ある方はぜひご入会ください。

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新津保 建秀

東京都生まれ。写真家。東京藝術大学大学院美術研究科修了。風景、都市の撮影を多く行う。撮影を手がけた書籍に『Hillside Terrace 1969-2019』(現代企画室)、『チェルブイリ・ダーク・ツーリズムガイド』(ゲンロン)など。著書に『記憶』(FOIL)、『\風景』(KADOKAWA)など。WEBはこちら

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