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たけのこ入り!山長のふっくら鯛めし──料理研究家・井原裕美子さんのまちレシピ①

たけのこ入り!山長のふっくら鯛めし──料理研究家・井原裕美子さんのまちレシピ①

魅力的な商店街が豊かな食卓をつくる

料理研究家・井原裕美子さんが、谷根千ご近所のお店で購入したおいしい食材をつかってオリジナルレシピを紹介するコーナー。今回は鮮魚「山長」で買った鯛、「尽誠食品」で買ったたけのこをつかい、「鯛めし」をつくりました。

商店街は美味しい!

私は4年間谷中に暮らし、商店街を利用してきました。 大型スーパーは幅広い商品ラインナップが魅力ですが、商店街は「職人が丁寧につくった商品」「目利き人が選んだ旬のもの」が魅力です。商品だけでなくヒトが主役の商店街に、私は強く惹かれていきました。 商店街を利用すると、買い物の仕方が変わり、それにともなって毎日の食卓も変わります。どんな風に変わるのか、レシピを通して伝えていきたいと思います。

【商店街で買い物すると、献立がマンネリ化しにくい】

1.お店の人がおすすめを紹介してくれるので、思いがけない食材と出会える。
2.おいしい食べ方を教えてもらえるので、レシピの引き出しが増える。
3.あまり手を加えなくてもそのままでおいしいので、調理がラクになる。

旬の鯛とたけのこをつかった「鯛めし」

今回、春の商店街からご紹介するのは旬の鯛とたけのこ!春はお祝いごとが多い一方で、バタバタと忙しい日が続きます。かんたんに豪華なごはんがつくれるといいなと思って、鯛をまるごとつかった「鯛めし」をつくりました。

魚まるごと調理するのは不安、と思う方も多いと思いますが、鮮魚「山長」さんでは、鯛めしに最適な鯛を選び、鱗と内臓をきれいにとり除いてくれるので、かんたんに絶品鯛めしをつくることができます。しかも鯛のお値段は1尾600〜800円とリーズナブル!

たけのこもアク抜きに時間がかかりますが、青果「尽誠食品」さんでは堀りたてのたけのこをアク抜きして販売してくれます。アク抜きをやってみたい方には無料で米ぬかを配り、やり方を解説してくださいますよ。お値段はスーパーの半値です!

鯛は出世魚で縁起が良く見栄えもいいので、端午の節句にも◎。かんたんなのでぜひお試しくださいね。


鮮魚「山長」

お客さまに寄り添う

毎朝市場で新鮮な魚を仕入れ販売。好みの魚や調理法を伝えると最適な魚種を紹介してくれ、用途に合わせその場でさばいてくれる。調理のアドバイスも心強い。

お客さまの声

「離乳食でつかいたいと伝えると、魚の骨をとり除いてくれたのでとても助かりました。」「幼いときから山長さんの魚を食べていたら子どもが魚好きになりました!」「私が白身魚が好きなことを覚えてくれて、おいしい白身が入ると教えてくれるんですよ。」

〒113-0022 東京都文京区千駄木3−38−8
営業時間:10:00-19:00
定休日:月曜日
03−3821−0063
4代目店主のSNS:https://www.instagram.com/masato.k27/

青果「尽誠食品」

新鮮で安い!

青果「尽誠食品」さんは、毎朝市場で新鮮な青果を仕入れ販売。今日のおすすめやおいしい食べ方を丁寧に教えてくれるので、ぜひ尋ねてみてほしい。

お客さまの声

「野菜が新鮮でみずみずしい。」「とにかく安い!それでいておいしいので驚いています。」「たけのこや山菜など下処理をお店で済ませてくれるので、手軽に購入できます。」

〒110−0001 東京都台東区谷中3−13−2
営業時間:10:30くらい-19:00
定休日:日曜日
03−5685−2407


レシピ

材料:3合分

【食材】
米…3合
花鯛(※1)…1尾
たけのこ(アク抜き済)…100g
乾燥昆布…10cm×5cm
香味野菜(※2)…適量

【調味料】
塩A…小さじ1
★塩B…小さじ1/2
★醤油…大さじ1
★みりん、酒…各大さじ2

※1:花鯛は25cm約300gを購入。ご家庭の土鍋や炊飯器に入るものを選び、鱗、内臓はお店でとり除いてもらいます。お子さまが小さいうちは骨とり済みの真鯛の切り身300gをつかっても。
※2:香味野菜は、みつば、針しょうが、みょうがなどがおすすめ。お子さまにはブロッコリースプラウトがクセがなく食べやすいです。

作り方

【1】準備
ボウルに水(500ml)と昆布を入れて30分おく。 米を洗いざるにあげておく。 鯛は流水でさっと洗って、水気をキッチンペーパーで拭きとり、塩A(小さじ1)をすり込み、10分おく。 たけのこは、穂先は1cm厚に、根本は薄切りにする。

2】計量
鯛からでた水気をキッチンペーパーで拭きとる。土鍋または炊飯器に、米、★の調味料、1の昆布だしを加え(炊飯器の場合は、昆布だしを3合の線まで入れ、足りないときは水を足す)全体を混ぜる。昆布をのせ、その上に鯛をのせ、まわりにたけのこをのせる。

【3】炊く
土鍋の場合は、強めの中火にかけ、沸騰したら弱火で10分加熱する。火を止める直前に10秒くらい強火にして水分を飛ばし、10分蒸らして完成。炊飯器の場合は、普通炊きで炊いて完成。

【召し上がり方】
ごはんが炊けたら、鯛を皿に移し骨をとり除く。鯛をごはんに戻し入れ、お好みの香味野菜と一緒に混ぜて召し上がれ。


このコーナーでは、魅力あふれる商店街の食材を使った季節のごはんレシピを紹介していきます。谷根千ご近所で暮らす日々の食卓の参考にしてみてください。おすすめのお店があれば、ぜひご紹介くださいね。

この記事を書いた人ライター一覧

井原 裕美子

「季節のごはんTurnTurnTurn」の屋号で活動、料理教室とSNSでレシピを発信している。HAGISOのカフェ初代店長、保育園栄養士、企業の加工品開発やレシピ開発を経験。台東区根岸在住、1児の母。WEBはこちら

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